ゲイパレードの反応

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先週末土曜日が、「東京レズビアン・ゲイパレード」、翌日曜日が、新宿2丁目の飲食店の振興会が開催した「東京レインボー祭り」であった。 首都東京でのLGBTI最大イベントである。

 パレードの翌日、大手の新聞社のネットニュースを見たが、このパレードに関しては報道されていなかった。 一部スポーツ紙や河北新報で報道されたことは、後に知った。
 テレビに関しても一部の局が小さい扱いで放映したそうだ。私は基本的にはテレビを見ないのでわからない。 多分色物扱いされたのではないか。 穿った見方であるが。

 今回のパレードを的確にかつ一般のひとにわかりやすく報道したのは、TBSラジオだけであろう。 同社の報道記者を派遣させ、実行委員長や一般参加者の意見のインタビューを行い、現地で「生放送」でレポートを行った。 内容も偏りが無く、妥当なものだと感じた。 放送時間は約10分であった。

 いっぽう、ゲイの側であるが、大方は肯定的な意見ではあったが、一部のゲイブログでは、このパレードに疑問を持った人もいた。 「マチダタイムス」のパレードに関する感想や、単刀直入に「うざい」と仰るMPVのオーナーさんのような方もあった。

 「マチダタイムス」の町田さんの文章の中に「主張がきちんと出てないものもあって、沿道から第三者が見て何のために歩いてるのかよくわからないものもあった。」この点は私も強く感じた。
  日本のゲイ、それも大都市以外にすんでいるゲイならば、パレードで「歩く」だけでも、当人達は大きな決断をしている。 「歩く」ことで、当人はアピールできていると感じているであろうが、沿道側は、そのことは全くわからない。 そのあたりのギャップをどうするか、これからのパレードの目的や運営に大きく影響していかなければならないと思う。

 町田さんの仰るとおり、自分の肉体や衣装を一般の方々に誇示するよう方も大勢いた。 どこの国のパレードでも同様なので、これは仕方がないことなのか。 主宰者側は参加者への注意事項として「 昼間の公道を歩きます。性器、女性の胸の露出はもちろん、ケツ割れなど、お尻が出るような服装はご遠慮ください。」と公式HPで公表しているが、この最低限のルールを守れば何でもOKということになる。

 私は、今回のパレードは、主張を持って臨んだ。 ゲイという中のマイノリティのなかで更に細分化されたセクシャルオリエンテーションをもつ人たちのコミュニティの主宰者として、その存在を、パレードに参加し、沿道から応援してくれるゲイに対してサインを送ったつもりではいる。 しかしながら、正直なところ、沿道でのパレードを見た、ほとんどの一般の方々には、我々の存在はわからなかっただろうと思う。 また、一般の方々に、今の段階で我々のベアコミュニティをアピールする必要性をあまり感じていない。 もちろん将来的にはわからないし、今回の参加はそれが必要となったときの布石であるが。

 アメリカのように、ゲイであるが故の殺人、差別などのアンチゲイが激しかった国と違い、「生温い」状態でゲイが存在してきた日本では、その主張も「生温く」なってしまうのであろう。 同性婚やパートナーシップの法整備など、主張がとおれば、明らかに、ゲイがゲイとして住みやすくなるのに、一般のゲイ達があまり関心を持たず、一部のリーダー達のみが議論を繰り返している状態は、やはり「生温さ」からきているものであろう。 
 ゲイ関係の法制度が整備されなくても、それなりに彼らはゲイとして生きていけると感じている。 表に立って旗を振ったら、それこそ、「出る釘は叩かれる」状態になることを察知している。 そんなこと、恐くてできないのである。

 このパレードで、何かが変わるわけではないが、続けて開催していくことで、徐々にでも「生温い」状態から脱する人が出てくるきっかけになりうると思う。 

 残念ながら、日本のほとんどのゲイが明確な主張がないのに、一般(ストレート)の方々に、アピールできるわけがないのである。 町田さんの仰るよう参加者全員にプラカードを持たせたら、ほとんどの人が、そのプラカードに何を書いて良いか迷うはずである。

 パレードではほとんどのゲイがそれぞれの中の自己満足で終始しているが、まぁ、長い目でみればそれもしょうがないのではないか。 

 

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 反発を覚悟で喧嘩売ります。この原稿はパレードの今回の実行委員長の砂川秀樹さんにぜひ読んでいただきたい。目に触れるとは思うけど。  前記事がLonestarさ... 続きを読む

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野良。 :

気味が悪いと思われたって"君"が悪いわけじゃなくて
そう思った人が"君"に関心や理解、興味が無いだけで。
また、そう思った人が"わるい"のかも。
そんな人は"君"にとって有益な行動を期待できないわけで。
言い換えると"気味が悪い"と思った人は"君"とって
必要ない人、関係ない人なのかもね。
だから気にする事ないよん。

とかいつも思ってます。

machi :

はじめまして。かな。TBどうもです。
>野良さん
 私はそう思わない。町に出ようと思う私たちが、見る人の視線を無視した行動や格好で「気味が悪い」と思われるとしたら、パレードの方向やあり方に問題があるような気がする。無関心な相手に関心を持たせるための行動が相手に敵意や反感を持たせたら元も子もないでしょう。私は「目立つ」ことが目的ならパレードなんかなくていいなあという考えに傾きつつあります。MPVさんの意見も実に理解できる。
 通りに出る以上、

sin. :

主張が無いパレードは、僕も疑問に思います。
パレードをすることがビジネスになっているような感じもあるし。
プライドなどの言葉を掲げて、お金を徴収しているように思っている方もいるようですね。
あのお金はどこに行くのでしょうか。

野良。さんのコメントも興味深いですね。
そのように考えるのも有りだと思いますが、なんだか、自己完結しすぎている部分も垣間見え、そのような理論を持ちながら、ゲイの解放のパレードに参加している矛盾を感じてしまいます。
自分たちが楽しければそれで良いのでしょうか?

さて、気になったことがあるのですが、MPVではなく、MVPではないでしょうか?

野良。 :

そもそも私は視線を無視した行動や格好=「気味が悪い」とは結びつけてませんが。

また"視線を無視した行動や格好"が何故いけないのか理解できません。
興行ではない訳ですから参加者がまず楽しくなくてはいけない、
最低ラインのドレスコードは守っている訳ですから。
スーツ姿の方もいたし、普通のカジュアルな方も、仮装の方もいました。
反論はただ単に多様性の中に個人が気に入らない物がある...と聞こえますが気のせいでしょうか?

"疑問"に思うのであれば代替案を用意し、
実行委員会へ是非働きかけをして欲しいものです。
義務と主張です。

コメントは以上。

machi :

> 野良さん
http://machidasyuji.jugem.cc/?eid=133
どうぞ、ご意見お待ちいたしております。

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1962年東京生まれ
1994年結成以来、Bear_Club_of_Japan 代表・会長

◎日本のGLB&Tコミュニティの中でひっそりと生息している◎日本各地、世界各国を熊を求めて行脚しているらしい◎最近は沖縄とサンフランシスコに頻繁に出没◎パートナーあり◎体重6キロのシャム猫と同居◎

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このページは、Lonestarが2005年8月15日 13:57に書いたブログ記事です。

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