日本の総人口
総務省の調査によると、日本の総人口は1億2686万9397人だそうである。 しかしながら、今年の3月31日現在で見ると、男性は前年よりも減少した。
調査によると来年が人口のピークという。 それ以降は人口が減少し続ける。 どこかの役所は、後数年後で、出産率低下の底を打ち、上昇に転ずると発表している。しかし、経済指標の発表と同じく、全く当てにならない。
日本の未来が見えない今、子供をもうけるリスクに耐えられない人がどれだけいるであろうか。 自分たちの将来でさえ危ないと思うのに、子供なんてとてもじゃなけど産めない、と考える。 当然であろう。
これはやはり戦後の日本の舵取りが、目先だけを見ていたツケであろう。 確かに、戦後の高度経済成長の時期は、将来はカネさえあれば、どうにでもなる、と政府も個人も考えていた。 しかし、いざ人口のピークを迎えつつある今、人口減による不安は現実的なものとなっていく。
私は現在43歳である。 現行制度で年金を受給できる年齢まで22年あるが、心のなかは、本当に年金が受給できるのか、猜疑心を持っている。 先般の国会をみていると、適当な法律を作って、受給開始年齢延長、受給額の低下があっという間に決まってしまうのではないかという不安は、誰しも持っているのではないか。
例えば、この人口問題においても、政府の中ではタブーになっているし、日本人一般には受け入れにくい事柄ではあるが、移民の受け入れを本気で考える時期ではないか。
かなり危なくはなってきているが、日本はまだ、瀕死の重病人ではない。 多少慢性疾患はあるが、治療次第ではまだまだがんばれる体を持っている。 このような状態の時、既成の概念を破り、新しい発想で日本を牽引できる人の発現を待望する。
このようなことを考えていると、自民党、小泉内閣の今度の選挙スローガンの「郵政問題」がいかに小さく、視点がずれていることに気がつくであろう。 野党もまた、しかりではあるが。
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