SNSその後
この頃、SNS(ソーシャル・ネットワーク・システム)に変化が起きていると感じる。去年秋口から、ゲイコミュニティで火が付いた感があるSNSではあるが、やや沈静化してきた。
SNSの代表は「ミクシィ」である。誰かの紹介が無いと参加できないために、匿名性は残したものの、信頼性もある程度あるのでゲイのインターネットのコミュニケーションツールとしてもてはやされ、秋から暮れにかけは、ゲイバーでの話題も、この話に行き着くことが多かった。
全体の熱気が冷めてきているように感じる。勢いで、たくさんの人を招待した人は、その人たちが書いた「日記」を読むことだけでも大変であろうし、レスをつけていたら、それこそ、毎日何時間もかかってしまう。一人にレスをつけたら、全員のレスをつけなければならないような、脅迫観念的なものも生まれるかもしれない。 それに加えて、自分の日記を書き、その日記にレスをつけた人へまた、レスをつけるということとなる。
また、ネットの外での人間関係も、微妙に影響してくる。例えばストレートの友達や職場の同僚などがミクシィに参加してきて招待された場合、カムアウトしていない場合悩むこととなる。ゲイの世界でも、その人とはあまり関係を持ちたくない人、例えば、喧嘩別れをした友人とか、元恋人だとか、ウマがあわない奴とかが、ミクシィに参加してきた場合、その関係を持ちたくない相手が、友達の、友達だとすると、ややこしいこととなる場合が多い。自分の「日記」を「友人の友人」まで閲覧可とすると、この場合、自分の内面を見せたくない相手にさらけ出すことになる。「友人まで」閲覧可にも変更できるが、難しい場合も多い。この場合、日記を書くことを躊躇ったり、登録している人を調整しなければならなくなる。興味を持って注意深く見ていれば、第三者が、その人が誰を切ったかは、すぐわかる。 この行為は、たぶん、その人にとって、ミクシィ上ではあまり歓迎されない。
八方塞がりのようであるが、こうなってしまうと、もう、ミクシィにはいられなくなる。最初は、ミクシィに登録した人を整理しようと試みるが、複雑に「友人の友人」が絡んでいるために、一人を落とすと、みんな落とすか残すこととなる。それでは意味がないと考える。大方の場合、ここでミクシィから離れていくこととなる。全ての人を全て登録から落として、「リセット」して再構築を始めた輩もいるが、それはごく少数であり、絡まった糸をそのままに、ミクシィから去っていく。
ここ1週間くらい「ミクシィ・アイドル」的に何百人もの登録をし、精力的にレスを返していた方々がミクシィを去っていった。ゲイは新しいものに飛びつくが、飽きるのも早い。これからミクシィは、有料化の話を含めてどうなっていくのだろうか。
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「Lonestar's blog」や「ぼせweb」であるように、ソーシャル・ネ... 続きを読む
Harukisskiss:ミクシィ日記総集編(2004.12.20)によれば、昨 続きを読む
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Yesturday
そうそうmixiをやってる僕の友達もね、職場で(つまりカミングアウトしてない環境で)mixiの話題が出たら極力参加しないようにしてるそうです。
なるほどそうだろうなぁ、と思いました。
トラックバックさせていただきました。
実はLonsterさんをmixi内で見かけたことあります。
いや、それだけなんですけどね (^^ゞ
初めまして、トラックバックさせて頂きました。よろしくお願いしまーす。
11/08の記事に続いて、こちらの記事にもトラックバックさせたいただきました。よろしくです。