射精障害の副作用がないミルタザピン
今年9月に、あたらしい抗うつ薬「ミルタザピン」、商品名「リフレックス」「レメロン」が発売された。
いままで、うつの治療には、基本的にSSRI、セルトラリン(ジェイゾロフト)、パロキセチン(パキシル)、フルボキサミン(ルボックス、デプロメール)あるいはSNRI、ミルナシプラン(トレドミン)が使われている。
これらの薬には、QOLの低下の副作用がある。 その中で、高い頻度で起こりつつも、処方医に言いにくい副作用がある。 男性の射精障害である。
新しいミルタザピンはNaSSAと呼び、脳内のアドレナリンとセロトニンに作用する。 化学的構造は、SSRI以前の四環系薬剤のマイナーチェンジであり、四環系薬剤特有の傾眠傾向があるものの、うつへの効果は、プラセボ試験で、今までの薬剤以上の効果があることが証明された薬剤である。
この薬剤はSSRIに見られる、男性の射精障害が出ないことが、この薬のアドヴァンテージだと感じる。 ただし、投薬当初は人によっては、相当な眠気に悩まされるかもしれない。
新薬だが、SNRIのトレドミンが比較的安価なため、この薬剤も他のSSRIに比べて安価に設定されているようだ。
射精障害の不満を持つSSRIユーザーは、主治医に相談してみる価値がある。
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コメント(2)
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Yesturday
お久しぶりです。長い間ご無沙汰してしまいました。
僕は昨夏からリフレックスを飲み始めて、うつ症状がかなり改善されました。副作用で眠気が出るということで、就寝時に一錠飲むだけですが、お陰でずっと悩まされていた睡眠障害(睡眠薬で入眠はできるが、2~3時間で目が覚めてしまう)も無くなり、一石二鳥という感じで助かってます。
それと、確かに射精障害も改善されました!
これは当事者じゃないと分からないと思いますが、射精できない(勃起はするのですが)というのは辛いですよね。
もっとも年齢的なこともあってか、昔のように「溜まってムラムラ」というのは無いのですが、必要な時には機能するようになったのはとても嬉しいです。
しかし、人並みの生活をしていく上ではもうちょっと「意欲」が湧いてもらいたいのですが、日中に飲めないのが辛いところです。
しげり さま
お久しぶりです。
リフレックスで症状が改善されたとのこと、「当たり」の薬に出会えたのかもしれませんね。
睡眠の問題もおありだったようで、眠剤とともによく処方される、デジレルは、副作用に「継続勃起」があり、仰るとおりSSRIとの併用で、とても勃起するのに射精できない状態になってしまいますね。
今後ともよろしくお願いします。