バイリンガルろう教育特区
ろうの方のコミュニティは非常に強固だと感じる。 国や民族と並ぶほど強固な連帯を持っている。私も、手話を習い始めて3年が過ぎ、手話技術そのものよりも、ろう者の独特なコミュニティを学んだようだ。
まず、日本一般の聴者の方々はろうの方々は、手話で話されていると思われる方が多いと思う。 しかし、文部省~文科省は、聴覚障害者の教育は、一貫して、聴覚口話法(補聴器の装着と読唇、発声指導などにより、健聴者と同様の音声による会話の習得をめざすもの。)を採用してきた。 つまり、手話は学校では教えられず、先輩などから習い、学校では隠れて使っていた。 見つかると「私は手真似をしました」という紙を首からつるされた事例もあったそうだ。
そのような、ろう教育のなか、手話を習得出来た人は思いの外少ないのが現実である。
しかしながら、日本のろう者は、日本語をベースとしながらも独特の言語「日本手話」を手にれた。 これを体系的にしたのはDプロなどつい最近の団体である。 「日本手話」は言語であって、「英語」や「ドイツ語」と並ぶものである。 ただし、表現に音声を使わないだけである。 文法、表現方法も「日本語」とは異なる。
中途失聴者などは、この「日本手話」を取得するのは難しい。 すでに頭の中は「日本語」が入っているからだ。 このため、日本語を、手話表現に直訳したようなものが「日本語対応手話」である。 これは、そのまま、日本語の文章を手話に置き換えたもので、ろう者には意味は通じるが生きた言語ではない。
今朝の毎日新聞に、東京都がバイリンガルろう教育特区を認可したと報じている。 これは、いままでの聴覚口話法のろう教育からの脱却で、手話を主体に教育がなされる。 統合で利用されなくなった小学校をNPOが借り受け学校法人をつくり、運営するものである。
その運営主体である龍の子学園のHPによると、バイリンガル・バイカルチュラル教育を実践していくと謳っている。
ろう文化
ろう文化を学び、ろう者としてのアイデンティティを確立。
ろう者である自分に自身を持つ
日本手話
ろう者の第一言語
自分で考え、創造し、自分を表現できる言語
バイカルチュラル 聴文化とろう文化
バイリンガル 日本語と日本手話
ということになる。
ろう教育にやっと新風が吹き始めたのかもしれない。
まず、日本一般の聴者の方々はろうの方々は、手話で話されていると思われる方が多いと思う。 しかし、文部省~文科省は、聴覚障害者の教育は、一貫して、聴覚口話法(補聴器の装着と読唇、発声指導などにより、健聴者と同様の音声による会話の習得をめざすもの。)を採用してきた。 つまり、手話は学校では教えられず、先輩などから習い、学校では隠れて使っていた。 見つかると「私は手真似をしました」という紙を首からつるされた事例もあったそうだ。
そのような、ろう教育のなか、手話を習得出来た人は思いの外少ないのが現実である。
しかしながら、日本のろう者は、日本語をベースとしながらも独特の言語「日本手話」を手にれた。 これを体系的にしたのはDプロなどつい最近の団体である。 「日本手話」は言語であって、「英語」や「ドイツ語」と並ぶものである。 ただし、表現に音声を使わないだけである。 文法、表現方法も「日本語」とは異なる。
中途失聴者などは、この「日本手話」を取得するのは難しい。 すでに頭の中は「日本語」が入っているからだ。 このため、日本語を、手話表現に直訳したようなものが「日本語対応手話」である。 これは、そのまま、日本語の文章を手話に置き換えたもので、ろう者には意味は通じるが生きた言語ではない。
今朝の毎日新聞に、東京都がバイリンガルろう教育特区を認可したと報じている。 これは、いままでの聴覚口話法のろう教育からの脱却で、手話を主体に教育がなされる。 統合で利用されなくなった小学校をNPOが借り受け学校法人をつくり、運営するものである。
その運営主体である龍の子学園のHPによると、バイリンガル・バイカルチュラル教育を実践していくと謳っている。
ろう文化
ろう文化を学び、ろう者としてのアイデンティティを確立。
ろう者である自分に自身を持つ
日本手話
ろう者の第一言語
自分で考え、創造し、自分を表現できる言語
バイカルチュラル 聴文化とろう文化
バイリンガル 日本語と日本手話
ということになる。
ろう教育にやっと新風が吹き始めたのかもしれない。
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