2006年8月アーカイブ

今日の毎日新聞からの転載である。
 
 日本経団連前経団連会長の奥田トヨタ自動車相談役は23日、名古屋市で講演し、小泉政権下ですすんだ経済格差拡大について「格差は社会の活性化につながる限り、むしろ望ましい」との持論を展開した。
 奥田氏は「金もうけこそ活力の源泉」としたうえで、成功者を嫉妬せず称賛することが経済的繁栄に不可欠と指摘。「倫理や道徳に背むく金もうけは許されない」と述べたが、経団連会長時代に、堀江貴文被告が率いていたライブドアの入会を認めたことについては言及しなかった。

今晩のAsahi.comからの転載

7月初めまで3カ月間のHIV感染者、過去最多248人 
2006年08月22日19時43分

 厚生労働省のエイズ動向委員会は22日、今年3月27日から7月2日までの約3カ月間で新たに報告されたエイズウイルス(HIV)感染者が248人(男性226人、女性22人)に上り、四半期ごとの報告数としては過去最多だったと発表した。発症したエイズ患者の報告数も、106人(男性97人、女性9人)で過去2位。

 感染者を年代別にみると、20~30歳代が全体の約66%を占めた。一方で、40歳以上が約31%と、前回報告より約10ポイントも増えていた。

http://www.asahi.com/life/update/0822/007.html

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今年もTLGPが終わった。

 東京では希に見る荒天で、一時は行進も危ぶまれたが、まるでプログラムされたように雷雨が止み、予定通りにパレードが行われた。

TLGP2006_1.jpg

 今回は、前夜祭、aktaでのセクシャルマイノリティーの日本の歴史展示など、より一層洗練された印象が残った。

 パレードが過ぎ、1週間を迎えようとしているが、今年は、昨年と違って、パレードに対するネガティブな声が、どこからも聞こえて来ない。 昨年はゲイの人たちからかなり強烈な批判があったのだが。

 今回問題とすることは、やはりマスコミであろう。 パレード当日、翌日と新聞大手を見て廻ったが、1行も報道を行っていないのである。 これは「無視」という、差別なのか、LGBTコミュニティには関わりたくないというマスコミの姿勢を強く感じた。 

 昨年はTBSラジオが記者を出して、現地から生放送していた。 内容も興味本位ではなく、キチンと取材して、いまLGBTコミュニティの抱える問題を正しく伝えていた。 しかしながら今年はTBSの母体の毎日はおろか、各紙、各テレビ・ラジオ局が一言も報道していないのである。 これでは可視化のアピールが伝わらないではないか。

 あの都知事のお膝元であるからと、勘ぐってしまう。

 来月は札幌でレインボーマーチが行われる、この公式ガイドブックには、北海道知事と、札幌市長が挨拶文を載せている、我々は、マーチが終わった後、道新や在道各局がどのように報道するか注意深く見ていかねばなるまい。 

 この前の水曜日、新宿コミュニティセンターaktaにて、AGP(同性愛者専門者会議)主催で、「新木場事件を考える」というトークセッションが行われた。 企画を立てたのが1週間前という、急な催しであったが、会場には、立錐の余地がない70名の参加があった。

 事件は、先月東京江東区新木場の公園で、ゲイの人が複数の高校生から強盗、暴行を受け、3週間の怪我を負ったもので、被害者が警察の届け出たために、マスコミに伝わり、一般の人の知るところになった。

 この事件について、例のSNS(ミクシイ)で、事件が伝わり、それにコメントを付ける人が続出した。 当初は、異性愛者のコメントが多かったようだが、段々、ゲイ同士の論争になっていった。 その中には、「自業自得」を言う人が居れば「リスク管理」を持ち出す人もいたようだ。

 このセッションについては、スピーカーに、SNSで論争をした当事者や、前に同じ新木場で殺人事件が起きたときに、野外系ハッテン場掲示板の管理をしていて、前の事件をずっと見守った人など5名であった。

 SNSでの経緯、やはり「リスク管理論」、ヘイトクライムとしてこの事件を見た、暴行したのが高校生ということで、教育問題、などがスピーカー達から発せられた。会場からは、「もっとゲイの立場に立って論じたらどうか」の声や、「ゲイがゲイを忌避するのは何故か」、スピーカーにゲイ雑誌ライターがいたためか、「雑誌はどのように、野外系ハッテン場を扱ってきたのか」などの意見や質問が寄せられた。

 2時間以上に及ぶ討論において、特段、何か結論づけるものは出なかった。 しかし、これは、行う前から承知のこと。 

 このことが、とても重要なことであり、また、感動した。 夏休みとは言え平日の夜に、組織的でない70名もの人が、真剣に討議に耳を傾け、それぞれ考え、そして発言をする。 いままで、このような場があっただろうか。

 今回はたまたま、嫌な事件が起き、ネットの上で活発な論議が行われ、そして、実際の話し合う場が設けられた。

 思わぬ副産物だとは思うが、今後も、このような討論会は是非必要だし、それをオーガナイズする団体もぜひ必要だ。 今回企画した、W氏やAGPには、今後もどんどんこのような会をやってもらいたい。

lonematti.jpg

1962年東京生まれ
1994年結成以来、Bear_Club_of_Japan 代表・会長

◎日本のGLB&Tコミュニティの中でひっそりと生息している◎日本各地、世界各国を熊を求めて行脚しているらしい◎最近は沖縄とサンフランシスコに頻繁に出没◎パートナーあり◎体重6キロのシャム猫と同居◎

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