「格差は、むしろ望ましい」・・・前経団連会長談
今日の毎日新聞からの転載である。
日本経団連前経団連会長の奥田トヨタ自動車相談役は23日、名古屋市で講演し、小泉政権下ですすんだ経済格差拡大について「格差は社会の活性化につながる限り、むしろ望ましい」との持論を展開した。
奥田氏は「金もうけこそ活力の源泉」としたうえで、成功者を嫉妬せず称賛することが経済的繁栄に不可欠と指摘。「倫理や道徳に背むく金もうけは許されない」と述べたが、経団連会長時代に、堀江貴文被告が率いていたライブドアの入会を認めたことについては言及しなかった。
トヨタは、日本一の会社であり、世界的なスケールで言っても上位の会社である。 営利企業である以上、当然利益を追求するのが当たり前で、それをトヨタ流に展開し、日本一の収益がある会社になったのは、「経済的」には成功であり、口を挟む余地がない。
しかし世の中「金がすべて」、それも、金を持つものと持たざるものと「格差」を当たり前と考える姿勢は、日本一の企業を率いる人の発言としては、視野が狭い。
我々の社会は、あらゆる人の上に成り立っている。 その中での企業活動である。 ある特定の「勝ち組」がその社会での金をもうけるということは、金のない人々からいかにしてその金を引き出させるか、ということ、金を持つものはより多くの金を手にて、金のないものは、それらに更に金を吸い取られていくという図式だ。
右に旋回中の世の中、金を持っている人のための世の中になりそうだ。 件の障害者自立支援法がその良い例だ。 受益者負担(のちに言葉を言い換えた)の名目で大半は、経済的に辛い人たちから1割の負担を求めたのも現政権だ。
会社は社会の上で儲けてもいい、しかし、それを社会に還元せず、「格差社会」を助長するならば、そんな会社、なくてもいい、というのは、金を持たない私の僻みだろうか。
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