エイ_ジング
残念ながら、2年で休刊になってしまった「にじ」という、「堅い」ゲイ雑誌に、以前、「エイジング」の特集があった。
この雑誌を見たとき、「こんな雑誌が日本に欲しかったんだ!」と思い、あまりの感激で、この創った人に是非お会いしたいと強引に申し出て、沼袋というところで初対面で5時間ほどしゃべった。そのつながりで、にじ編集者の永易さんと知り合いになった。
実は、この雑誌のインタビューを受け、そのとき思っていることを、2時間以上、仲通りの珈琲館でしゃべった。「内容はエイジング~40代からっていいじゃん」。今、それを読み返してみたが、今も、まあ、そのときの意見と同じ事を確認した。
40を過ぎたおっさんが、バーは楽しくない、中年が多く集まるバーだと、その、集まった人たちの怨霊みたいな物が移ってきて疲れるとか、ママとの会話にもついて行けなくなるとか、言いたい放題言っている。 確かに、飲み屋も間違えると悲惨である。
数字が名前につくサウナなどは、まだ何とかなるけれど、BOX系有料ハッテン場へ行くと、このごろ間違いなく「年長組」。各施設は「見た目30代まで」と書いてくれてるから、何とか入場できるけれど、入ったところで最年長。結果は芳しくないことの方が多いとおもう。(それでも、さきほど初めて行った某ハッテン場から帰ってきたばかりだったりする)
しかし、40をとっくに過ぎた私が、とても落ち着くバーがあったことも、去年、今年で解った。伏せ字にしても解ってしまうだろうが、東京のAというバーのママは、ここ数年あった人たちの中でも希有なくらい個性的な人だ。「個性的」は裏を返せば、扱いにくい、何を考えているか解らない、となるのだが、彼の個性はそれをも上回っている。彼が「壊れている」ところを初めて見たら、多分評価は天文学的にマイナスになるであろう。しかし「正気」の彼をみたら、多少は、「壊れている」彼を許してしまうのだろうとおもう。現実的にも、彼の店の引っ越しに、彼が直接呼んだわけでは無いのに10名あまりの人が集まるのだから。彼ももうじき40になる。客として彼を見ていると、多少難はあるけれど、ステキに歳を重ねていると思う。
私は、今日42歳と9ヶ月目だが、いまのところ、「歳をとったなぁ」と感じてはいない。まだまだ現役。
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