脅迫的睡眠

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  私は不眠症である。少なくとも私は眠れないと思っている。 眠らないと、次の日、大変辛くなると思っている。 医者通いをして、睡眠薬を処方されているほどである。

  今日は通院日だった。変なクリニックで、午後しか診療しない。水曜日が休診日で、土曜は診察する。今週は、カレンダーの関係で、土曜日に患者が集中した。いつもの倍の2時間待った。待合室で、おいてあった本を、何となく「眺めていた」。そこには睡眠について書かれていた。
  内容は、私の思っていることに近いものだった。冒頭の例がそれ。 その本によると、眠れないといっている患者のほとんどは、実は寝ている。 だた、睡眠の充足感が足らないので、寝ていないと感じる。人間、餓死はあり得るが、無睡眠死はありえない。寝られない、寝ていないと感じていても、生理的には必要最低限の睡眠はとっている。などなど。少し、目から鱗が落ちた気がする。
  私は寝るとき、冒頭書いた事を考えることがしなしばである。体が疲れていると、それなりに寝てしまうことが多いが、緊張していたり、次の日の仕事の事を考え出すと、もう、ダメである。「眠らなきゃ」という強迫観念じみた物が頭を支配して、ますます眠りにつくことができなくなるという悪循環。時計はドンドン進んで2時、3時、4時・・・。2時間ぐらい寝たかな、という具合。 こうなると、いつもの時間に起きているが、その日の仕事が上手く行くか、とても心配になってくる。結局、仕事してしまうのだが。
  つい最近、今までも私の中の常識を覆す物があった。飲酒、アルコールだ。 私の飲酒歴は長い。前に書いたとおりなので、もう30年飲んでいる。 私は、酒を飲むことは寝付きやすくし、そして、深い眠りに誘う物だと、ついつい最近まで、堅く信じていた。 実は、医学的には違うそうだ。 アルコールは、確かに入眠しやすくするが、睡眠中の「質」を下げ、中途覚醒しやすくなる、と医学的に証明されているという。「ちょっと睡眠薬代わりに」と寝酒をあおる事が、実は逆効果だったとは。 現実的には、適度な(かなりいい加減な表現だが)アルコールは、あまり、影響が無いとのことで、いわゆる「深酒」が問題とのこと。そして、私みたいな脅迫観念を持つと、「アルコールが無ければ眠れなくなる」と強く思い始め、アル中に移行することもあるそうな。
  この事実を知って、家で消費する泡盛の量が激減した。以前は、一人でも、晩酌をしていた。泡盛の1升瓶がゴロゴロしていたのは去年の話。いまは、頂き物の極上の泡盛も、よっぽどのことで無い限り、ウチでは飲まなくなった。まぁ、「脂肪肝」とう別問題もあるが。
  今日の診察は2時間待ち3分治療だったが、なんとなく、得をした気分だった。

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1962年東京生まれ
1994年結成以来、Bear_Club_of_Japan 代表・会長

◎日本のGLB&Tコミュニティの中でひっそりと生息している◎日本各地、世界各国を熊を求めて行脚しているらしい◎最近は沖縄とサンフランシスコに頻繁に出没◎パートナーあり◎体重6キロのシャム猫と同居◎

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このページは、Lonestarが2004年9月26日 02:29に書いたブログ記事です。

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