偶然
偶然に人に遭遇するとワクワクする。 一昨日のも、数年ぶりの友人にあった。
祝日前、我がクラブは、新宿2丁目のバー「九州男」で、飲み会を、夜の8時からやっていた。普段は居酒屋で飲むことが多いのだけれども、10年目の原点復帰でバーで行った。
「九州男」は、2丁目のバーとしては規模が大きく、私らのような10~20名くらいのグループが入っても、全く問題がないほどのスペースがある。
さて、8時に宴が始まって30分もしたところだったか、ふと、窓の外を見てみた。 3階の窓の外で見える物は、そう多くもない。 一番目立つのが、仲通りをはさんだ反対側に「akta」である。 照明が明るく、カーテンが無いため、「丸見え状態」。普段なら、そこに人影があったとしても、別に気にとめることはない。でも、この時は違っていた。遠くて、顔の判別は全く解らないのだけれども、何か、似ている!と、直感した私は、たまたま、窓の前に居た、会員に「あの人XXさんに似ていない?」とふっても、お互いあまり目が良くない。眼鏡をかけてもらっても判別不可能だった。 ある意味で、確証に近いものがあった私は、その場で確認しに行くことを決行した。そのビルに行き、エレベーターに乗ろうとしたとき、彼はそこから降りてきた。
彼と初めてあったのは、もう10年以上前の、サンフランシスコのゲイパレードの時だった。当時は、あまり深い意味を持たずに「パレードに参加してみたい」と思っていたのだが、彼の地のパレードは、何処かの団体に所属していなければ参加できない。 アメリカ通いも始まったばかりで、友人も居なかった。頼ったのは地元のゲイ新聞の「The Bay Ara Reporter」の広告欄。 当時は、インターネット以前の時代で、情報を得るには雑誌や新聞を購読をするほかなかった。 その中で見つけたのは「GAPA/Gay Asisans and Pacific Islanders Alliance」であった。とにかく、語学に自信がなかったので、日本語が何とか使えそうなところを選んだのだった。
パレード当日お会いしたのが、N.O.氏だった。当時は彼は、日本と米国の企業の橋渡しのような仕事をやっていたが、それから、数年後、サンフランシスコの日本人コミュニティにおけるHIV・AIDS活動に関わることとなる。そのころまでは、自宅にあそびに行ったり、ジャパンタウンのオフィスに出向いて、お茶を飲むこともあった。その後、彼は、大学で勉強されたり、日本のHIV・AIDSコミュニティに講師として招かれたり大変、忙しそうな方となってしまっている。 サンフランシスコには、まだ年何回か通っては居るが、彼に連絡するのは、とても躊躇っていた。
たぶん、5年ぶりくらいでお会いした。今回は、無理を言って、「九州男」にお連れして、我がクラブの飲み会に参加していただいた。会員から、彼に対して質問が繰り返され、何となくHIVの勉強会のようになった。
「縁」って不思議な物だ。
(引用写真:aktaHPより)
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Yesturday
縁とは本当に不思議なもので、いつどこで、予期せぬ嬉しい出会いや再会が待っているのかわからない。
この7月に、約13年ぶりに再会を果たせた、とある外国の歌手の方がいる。彼女とはそれこそ縁あっての出会いがあった。そして昨年たった1枚実家に届いた葉書で、遥かかなたのUSA在住で、有名歌手となっていたことを知った。たった1行に記されたメールアドレスが再会のきっかけとなり、おまけにそのコンサート会場には、渡辺貞夫氏が飛び入りのゲストとして参加し、呼吸が伝わるほどの距離で彼の演奏を拝聴することが出来た。何が縁となり、それが又どんな縁を生むのか人生も捨てたものではない。