Lonestar: 2007年7月アーカイブ
公職に身を置く立場なので、今回の選挙については、おもてだっては関わらないようにした。 今回の選挙で尾辻候補がどのような結果に出るかとても興味を持って見ていた。
報道からの数字によると比例区に「尾辻かな子」と書いた有権者は38229人。 たったこれだけの数だったのである。
報道各社も彼女を有力候補として取り上げ選挙速報番組の途中で尾辻事務所からの中継を入れた局もあった。 また、出口調査においても、舛添要一と並ぶほどの調査結果も出ていた。
日本のLGBTには、もはや、「コミュニティ」というものが存在しないのを証明したように感じられた。 国民性として、日本人は政治に関心が薄く、かつ、GLTBは意外と保守層が多いのではないか。 わざわざ大騒ぎして同性愛者の国会議員を選出しなくても、いまのまま、変わらず、ひっそりとあるいは隠れてGLTBとしての人生を歩んでいっも構わないと思う人が、日本のLGTBの人たちの大方の価値観ではないであろうか。 その中には、「連帯」とか「コミュニティ」とは関係なく、強いて言えば、それらから遠ざかりたい人が考えている人が多いことであろう。
今回の尾辻氏の選挙戦も彼女なりに努力をされたと思う。 しかし、LGTB票をあてしたのは、しょうがないとは言え、選挙戦略としては間違いであったのではないかと考える。
彼女の選挙活動を端から観察していたのだが、そこに集まる人が、ほとんど同じ顔ぶれなのである。各地の選挙行動においても、地元のゲイアクティビスト達があつまり、一般のゲイやレズビアン達に彼女は何かのアピールが足らなかったこと。 仕方がないことではあるが、彼女は「女性」であり「女性」を嫌う「男性」ゲイも多いという現実もある。
政治が右に偏る中、少しだけ危機感を持った人々が野党に票を入れた。 それはそれで意義のあることではある。 その波に乗り、性的マイノリティを政界に引き入れるのは、やはり日本では無理であった。 民主党の圧勝を受けて今回は大チャンスであったのである。
こんご、尾辻氏が再びチャレンジされるかわからないが、この票数では政党はLGTBは「票にならない」と思われても仕方あるまい。 この結果で、今後のGLTB国会議員が誕生することが、一段と難しくなった。
LGTBの人たちがLGTBではない人と同じように暮らせる世の中はまた遠ざかった。
北米では先月から今月にかけて各都市で、ゲイパレード=Pride Parede が行われる。
そのシンボルであるゲイ・フラッグはレインボーフラッグが有名である。 日本各地で行われているLGBT関連のイベントでも掲げていることが多い。
(Wikipediaからの引用)
レインボー・フラッグは、1978年にゲイ・コミュニティの象徴となる旗のデザインを依頼されたギルバート・ベイカーが考案した。
虹の色は性の多様性を象徴するものと解釈されている。虹は次のような点で人間の性別に似ている。
* 虹には様々な色が含まれ、共存している。
* 虹を構成する色は連続的であり、明確な境界を引くことはできない。
* しかし、「虹の七色」というように人間は便宜的に境界線を引いて区別している。
* 時代・地域によっては「虹は五色」であり、境界線の引き方は文化に依存する。
* 境界線を重視しすぎると科学的には正しくないことがある。
* hot pink - sexuality
* red - life
* orange - healing
* yellow - sunlight
* green - nature
* turquoise - magic
* blue - serenity
* violet - spirit
現在のレインボーフラッグにおいては赤、橙、黄、緑、青、紫の6色で虹を表している。ただし、ベイカーによるオリジナルの旗はピンク、赤、橙、黄、緑、青、藍、紫の8色であった。製造上うまく発色しないことからまずピンクが削除された。次に、1979年、サンフランシスコのゲイ・パレードにおいて虹色の横断幕を左右に分割できるようにと、藍が削除された。
この写真は「藍色」があった時代のサンフランシスコのパレードである。
レインボーフラッグフラッグが多く使われているのだが、LGBTの中のマイノリティのフラッグも存在する。
バイセクシャル・プライド・フラッグ
トランスジェンダー・プライド・フラッグ
レザー(=S/Mもイメージさせる)プライドフラッグ。
International Bear Brotherhood Flag
ベアフラッグ。 ベアコミュニティの為に1994年に考案された。 私は日本各地のイベントに、この旗を持って参加している。 私が所有しているベアフラッグは、考案者(Craig)が、一般に頒布を始めた1番最初の旗で、今世界中にあるベアフラッグで一番古いものである。 これは、ダラスでCraigに直接聞いたはなしである。
Yesturday