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2005年04月30日
招集通知
全世界の魔女へ
今日は一年に一回の宴の日であり、場所はドイツ、ブロッケン山である。 山頂には、判りやすくするために祭壇を設けてあるので、間違わないであろう。 時刻は日が暮れてから明日の日が昇るまでの時間である。
昔の人間がこの集まりの事を書いておる。ゲーテと言う詩人が「ファウスト」で、また音楽家という人間たち、ベルリオーズやメンデルスゾーンとういう奴らも曲を作っていたらしい。
箒の手入れを入念にし、途中で落ちることがないように万障繰り合わせのうえ集まってもらいたい。 言い忘れたが、今晩は悪魔との合同の宴であることを肝に銘じていただきたい。
今晩は「ウルブルギス」の夜である。
投稿者 tokyobear : 16:44 | コメント (0) | トラックバック
今日で4月も終わり
1ヶ月単位で、あっという間に時が過ぎてゆく。 たいしたことをしているわけではないが、この1ヶ月は早く感じた。
PC環境の変更と設定に多くの時間を要した。 NAS導入に際して、改めてLinuxを勉強しなければならなかったし、ドメイン取得をして、実際に動かすまでの時間、また、いままでのホームページを引っ越す作業、引っ越しに伴って、全てのページのタグの張り替え作業など、たった数ページのホームページの移動に何時間かかったことか。
稼働すると、具合がよい。 URLは、団体名そのままになり解りやすくなった。 合わせて個人用のドメインも取得したので、プロバイダーが潰れようと、レンタルサーバーの会社を変えても、団体、個人ともURL、メールアドレスが変わる心配がなくなった。
以前はドメインを取得するには結構な金額が必要だったが、今回私が取得したところは、1年で、1ドメイン990円である。
NASも順調に稼働している。 LinuxーDedianをインストールしてSambaでWinと共有している。
その他、今月は6月に名古屋で行われるNLGRへブースを出すので、その作業も加わった。
今月エントリーが少なかった言い訳である。
投稿者 tokyobear : 12:36 | コメント (0) | トラックバック
2005年04月24日
周年イベント
土曜日深夜から、日曜早朝にかけて、とあるゲイバーの周年記念の、クラブイベントに出かけた。 開始が午後11時という時間。 行ったら最後、朝までになる事を覚悟して出かけた。
バーに出入りするようになって、もう十数年になるが、夜を徹して飲む「朝までコース」の回数は、ほとんどない。 できれば、まだ空が明るくなる前に帰りたいと思っていて、つい最近に2丁目でうっかりしていて終電車を乗り過ごしたときに1回あるだけである。
件のばーは、「ゲイバー」と称しているものの、ストレートやレズビアンの方々も多く訪れる、「ミックス」バーである。
昨晩も、本当に「ミックス」状態で、色々な方々とお会いでき、楽しい時間を過ごすことができた。
朝5時半、地下の会場から地上に出てきたときには、太陽がもう結構高いところにあり、その日差しを受けながら、帰途についた。
短い睡眠をとって、目覚めたのが昼前。 体が怠いのである。 昨晩はそんなにアルコールを摂取したわけではないのに、二日酔いに似ただるさがあった。
歳だから・・・とは思ってはいないが、やはり、もう、無理するのは止めた方が賢明と感じた。 結局、昼から、健康度50%位の感覚で推移して、夕方に65%位に持ち直したが、結局今日一日が潰れてしまった。
おぢさんにはクラブイベントは体力的に、やや、辛いものがある。
投稿者 tokyobear : 20:16 | コメント (0) | トラックバック
2005年04月21日
Linux/Debian
ここ10日ほど、このブログの更新をサボった。 花見や飲み会やら多かったので、時間的余裕がなかったのが大きな理由である。
それ以外には、自宅のPC環境を変えたため、その整備に時間を費やす羽目になったのである。
前のエントリーにNASの事を書いたが、この導入した、NSADPDRとういNASはコンセプトは気に入ったが、何せ処理速度が遅すぎる。 そのNASはUSB2.0で外付けHDDに接続するのだが、LAN全体から見たファイル転送速度はUSB1.1程度。
音楽関係、写真関係の保管を目的なので、とても、満足に使える状態ではなかった。
そこで、目を付けたのは、ちょっとマニアックではあるが、玄人志向(バッファロー関連会社)の「玄箱」である。 少し大きい弁当箱ほどの大きさの中に、CPUはじめ、メモリ、インターフェースとして、ギガビットのイーサネット、USBポートを持つ。 これは、画面出力を持たないPCとして扱っても良い製品である。 ただし、「キット」扱いであるから、別途、HDDは用意しなければならないし、OS、ソフトは自分でインストールしなければならない。 また、メーカーのサポートが、一切無いのもこの商品の特色となっている。
標準では、ただNASとして機能するためのOS(Linux)がCDーROMの形で添付され、それを、PCを使ってインストールすれば、立派なNASとなる。
しかしながら、この製品は、自分でカスタマイズ出来ることを「売り」にしている。
当然、私もそれを狙ってこの製品を購入した。 Linuxはルーツが同じだが、ディストリビューションという、亜種が存在し、それに伴って、インストールするソフトや、関連ソフトが異なる。
私が選んだのは「Debian」という亜種である。 苦労することはある程度予想できたが、OSをインストールすること10数回、そのうち、数回は、一旦筐体からHDDを抜き出し、別のPCでフォーマットをかけるという、「外科手術」も必要だった。
また、ウインドウズやMacのようなGUIになれた体には、LinuxのコマンドラインをいちいちTelnetで送信しなければならないことは、やや戸惑ったが、最後には、感を取り戻した。 悪戦苦闘の10数時間やっと、Linuxサーバーとして立ち上がった。
投稿者 tokyobear : 16:50 | コメント (0) | トラックバック
2005年04月13日
障害者自立支援法案ってしっていましたか?
私はノンポリ(死語だろうなぁ)なので、あまり政治的なことのアンテナは働かない。
いままでの歴代首相もそうだが、現首相もまったくそのリーダーシップには魅力を感じない。 次の首相を務める「器」を備える人が与党から生まれないため、仕方がなく長期政権となっているに過ぎないと思う。 そのような人が郵政を民営化することだけに心血をそそぎ、その他のことを疎かにしているのは、私にでも解る。
年金問題しかり、中国問題しかりである。 現職閣僚に「中国は恐い国ですね~」とマスコミ向けに言わせる内閣が、他の国からみたら、なんてお粗末な国だと思われよう。政治手段、外交手段から言葉まで全く「洗練」された感じがないのである。
その郵政改革が大前面の国会討議の裏で、それに隠れるようにある法案が、提案され、成立されようとしている。「障害者自立支援法案」である。
http://www.mhlw.go.jp/topics/2005/02/tp0214-1.html
(厚生労働省HP)
お粗末な話しだが、私がこの法案を知ったのが先々週のことであった。
内容は「厚生労働省は2月10日、介護保険「改正」法案に続いて「障害者自立支援法案」を国会に提出した。630万人の身体障害者、知的障害者、精神障害者、障害児サービスに「自立支援給付」を行うことを定め、サービス利用に応じた応益負担(1割)の導入、食費・水光熱費等の自己負担化を狙うとともに、障害者施策をいつでも介護保険制度に統合できる仕組みに変えようとしている。」
「法案では、従来、公費負担医療と称していた精神通院医療(精神保健福祉法)、更正医療(身体障害者福祉法 18歳以上)、育成医療(児童福祉法 18歳未満)を「自立支援医療」などと呼び変え、医療費自己負担を1割とし、食費負担(標準負担額)を求める。一定所得(所得税・年30万円)以上の障害者は3割負担とする。これらについて、2005年10月施行を狙っている。
これにより国庫負担を38億円(2005年10月~06年2月)削減する一方で、三つの障害を合わせ180万人以上が負担増となる。
現在5%を負担する精神通院では、負担が倍化する。人工透析など更正医療を受ける患者の半数は住民税非課税世帯に属しており、現在自己負担はないが、これが1割負担(プラス入院すれば食費負担)となる。「重度かつ継続」の範囲や月額上限は当面の緩和措置に過ぎず、2~3年以内に見直される。」(以上「全国保険医新聞」より引用)
という内容である、となると、現在HIV感染者で、身体障害者手帳を交付されている方も、当然関係あるとだともうが、このことに対して、何か論議を交わされてているのを、私のアンテナは拾わなかった。
HIVの治療は、まずは発病しないための薬物医療が中心となっているが、その薬物の価格が非常に高い。 例えばAZTは1錠381円もする。これを標準処方では1回1錠、1日に3回で月34290円。新しいddCなど1錠768円もする。標準処方では1回2錠、日に3回、月に138240円となる。 ここに、各種検査費、再診費、その他の医療費が請求される。 現在は、殆どの場合、国民健康保険や健康保険から「高額医療費」補助制度と、手帳による更正医療で、実際に医療機関に支払う金額は、現在はそれほどでもないときいている。
厚労省サイドにたてば、なんとしてでも「経費」を削減したい。 いわゆる「バラマキ福祉」を見直して、裕福に収入のある人からは応分負担してもらいたい。 というタテマエが伺える。そして「タテマエ」をふまえ、いままで、無料か極少額を負担している人にも網をかけ、見直して、少しでも負担できる人は、それなりに、負担して貰う、ということが「ホンネ」であろう。
利用者サイドから見ると、新制度になると経済的に負担が増えることは、間違いないようだ。 どの程度負担増になるか現実的には見えないが、極少数の場合を除いて、支払う医療費が増える。
いままでも、これからもこれらの事業に支払われる原資は我々の「税金」である。そして、その使い途を決めるのが国会で、議員を選んだのは、我々なのである。 冒頭に私は「ノンポリ」と書いたが、現在の政治をみていると、悲しくなる。 将来の日本の展望がまったく見えないのである。 感じられるのは、「悪くなる」という確信に近い感覚だけである。
何か行動せよとは思わないが、もう少し、今の日本、これからの日本を考える姿勢が日本人には必要なのではないかとおもう。 今我々が支払っている年金が、65歳支給開始年齢が繰り下がったり、消費税率が上がったり、健康保険や介護保険料が上がってサービスが下がったり。 こんな事が実際に起こりそうになっても、日本人は、黙って見ているんだろうな。
野党も全く力が無く、机上論だけ振り回して大方の日本人を「ノンポリ」にさせている、という自覚を持っていない。
たぶん、この法案は郵政民営化案の裏で、あっさり成立して今年の10月から施行されるであろう。
(一応「ノンポリ」の解説 「はてなダイアリー」からの引用)
〔nonpolitical の略〕政治問題に対して無関心であること。また、そういう人。
三省堂提供「大辞林 第二版」より
もともとは学生運動家から一般学生に向けられた煽りで、バカにしたひびきがあった。それに対して、学生運動の党派性を皮肉って左翼系の学生が自称したのが「ノンセクト・ラジカル」。60年代後半くらいの言葉。
投稿者 tokyobear : 18:01 | コメント (0) | トラックバック
Network Attached Storage
自宅LANのはなしである。 ある程度PC好き(友人にすると私はヲタクだそうだ)と自負しているので、複数の自作PCとノートが自宅にはある。 それらをADSLからHubを通じて、有線・無線で繋いでいる。 このような場合、ファイルを共有するには、どれか1台のPCをサーバー機を選んで、常時ONにしておけば事足りる。
しかし、物好きには、このようなとき欲しくなるものがちゃんと用意されている。 それも、ちょっと我慢すれば手に入れる価格帯でだ。
NAS、ナスと日本では発音するらしいのだが、Network Attached Storageの略称である。 ネットワークの間に存在し、LAN通信機能とHDDなどの記憶装置とCPUを備えた、ディスプレーのないPCのようなものだ。
興味を持って、先月からNSADPというNASを使い始めたが、転送速度が遅い。 USB1.1で接続している位のスピードしか出ない。 LANの性能が100baseなのだが、NASのCPUがボトルネックになっているに違いない。
NSADP購入は、バーゲンで購入した。そのとき候補となったのが、「玄箱」(くろばこ)である。 こちらは、筐体の中に自分でHDDを組み込む。 玄箱は愛好者が多く、フリーのソフトをインストールして、Lynaxマシンとして使っている人が多い。 そして、今年になり、「玄箱」をアップグレードした製品がでた、CPUとメモリの強化
、LANが1000M対応となった。
そして、この「玄箱」に対峙する会社から、1週間前、「白箱」と称して、同様なコンセプトを持つ製品が発表された。
この商品は音楽データを保存することを中心にして考えられており、LANでつながったPCのiTuneを立ち上げると、自動認識されるという。
ありきたりのPC生活で満足できなくなると、このようなものに手を出す危険をはらんでいる。
投稿者 tokyobear : 17:42 | コメント (0) | トラックバック
2005年04月07日
将来はバラ色の人生?
「生きがいと社会的使命」、「社会に対してゲイが生きる意味を考える」ということを、玉野さんのブログ「玉野シンジゲート」の中でおっしゃってる。 また、「Ankhで乾杯!やっぱり泡盛さー」の「ゲイの幸せってなんでしょう?」でたいへいさんも、ご自分の店の経営者の立場からの見方で、ゲイの生き方について書かれておられる。 私も40歳もだいぶ過ぎたいま、ふと考えることがある。
私の世代は、いまの時点では、自分の与えられている「仕事」に昇華させている人が多いのではないだろうか。 もし、ゲイでひとり暮らしならば、当然働かねばなるまいし、順調に勤続していれば20年。管理職の声がかかる時期だ。 民間企業はもとより公の職場でも人員削減の煽りをうけ、「人が少なくなり、仕事が多くなった」職場が多い。
今の職場では、既婚、未婚で人事を判断するような会社は、以前と比べると少なくなっている。 賢い経営者なら、配偶者を持ち、子供を持って、何か将来的に不安定要素を持つ既婚者よりも、それらの心配の少ない未婚者のほうが、いろいろな意味で使いやすいという判断もあり得る。
殆どの独身中高年のゲイは、「仕事」に生きがいを感じておられるのではないか。「仕事」以外に生きがいを見つけ出すことは、実は、難しい事なのではないか。
私は、自分への束縛が少ない職場を敢えて選んだ。 そして、決して仕事の手を抜いたわけでは無いけれど、役職に就くのを断り続けた。 役職について得られる肩書きと、僅かに上昇する賃金と、束縛される時間をはかりに架けて、迷わず、時間をとった。
約20年、それに賭に勝ったかどうかは解らない。 しかし、普通の勤め人では叶わないことをたくさん行ってきた。 たくさんの人と会い、話し、そして恋愛をしたことである。 ゲイの組織を運営しているのも、私にとって「社会に対してゲイが生きる意味」である。 これは私のセクシュアルオリエンテーションと直結しているのだが、生涯やっていきたいと思う。
「生きがい」を感じられるのは、第一に、その人が、まず、普通に生活出来るところから始まると思う。 食料や居住が不安定だと、「生きがいも」何もなくなる。 現在20歳台の二ートの人たちは、その年代から、まだ「生きがい」を感じるよりも、「本能」で動いているかもしれない、しかし、彼らが、中高年域に入ったら、今よりも問題が深刻化するのではないだろうか。 それとも、欧米のように、経験があれば、よりよい職場に簡単に転職できる世界が日本に訪れるのであろうか。
私は、職場には恵まれてたと思う、しかしながら、仕事に「生きがい」を求めたことは無い、あくまでも生活するための、自分の時間の切り売りだと考える。これから、私の職場がどう変化していくのかは全く解らない状態であるが、あと、17年しがみついていこうと思う。
この年齢では、もう転職は無理であるし、手に職があるわけでもなく、持っているそれぞれの知識も趣味の延長線上である。
将来の事は、全く「バラ色」に見えない。 職場を退職した後の老後設計が、全く出来ないことである。 出来ないというよりも、するのが恐いというのが正直なところである。 私のように、将来は親無し、兄弟無し、親戚無し、もちろん子供無しの天涯孤独状態になることがわかっている人は、とにかく、生きている限りは、自分で何とかしなければならないのである。 しかし、将来受け取れる年金はどうなるかは、全く信頼できないし、退職金制度も17年後はどうなっていることか。
60歳で退職して、貧しいながらも生活できて、パートタイム程度の軽い勤務で稼いだ金で、好きな趣味を楽しむ、ということは、絶対に無理である。
現実的には、退職後もフルタイムに近い形で働いて、賃金は現役時代の半分以下、そして、そのころには、何かしらの慢性的な病気を持って、やっとの事でその仕事をこなし、たまの休みは寝て過ごす。 「なんのために生きているの?」状態になるのではないか。もうこうなるとゲイだろうが、ストレートだろうが関係なく人間としての「生きがい」の問題になるだろう。
悲観的すぎるであろうか。 将来はこうなることを自分を予測していながら、何もしていないのは私の怠慢である。 43歳の現在があまりにも楽しいので、それに甘んじている自分がある。 「今は、今だから」と、将来のことを余り考えないで、強く動いている自分がある。
蟻とキリギリスの話しがあるが、私は間違いなくキリギリスである。
投稿者 tokyobear : 15:01 | コメント (0) | トラックバック
オイスター・マッシュルームとリトナビルの研究
Sculptraのエントリーを書くために、Bay Area Reporterを読み返していたら、UCSF(カリフォルニア大学サンフランシスコ校)の研究協力者募集広告を見た。
HIV+でリトナビル(ノルビル)の投与を受けていて、血中のコレステロール値の高い方、という限定で、「Oyster Mushroom」の粉末製品を8週間飲むというもの。
何回かは病院に通わなければならないが、協力費が300ドル支払われるとのこと。
この新聞は、このように大学の研究や、製薬会社の研究の協力者の募集の公告をよく見る。
投稿者 tokyobear : 14:33 | コメント (1) | トラックバック
QOL&Sculptra
(Bay Area Reporter紙 2005年3月24日号)
先日、渡米したときに読んだ地元ゲイ新聞の広告で気になるものがあった。Sculptra治療を実施するクリニックの広告である。
AZTから十数年、プロティーアーゼ阻害剤が使われ出して10年が経とうとしている。それらの薬剤によって飛躍的に治療効果が上がっているのは周知の事実である。 しかしながら、これらの薬剤の長期使用者から、容姿に関する副作用が少なからず現れている。 長期服用で「頬」が窪んでしまうのである。
去年8月に米国のFDAがSculptra(New-Fill)をHAART(Highly Active Anti-Retroviral Therapy/抗HIV多剤併用療法)の副作用として現れる皮下脂肪枯渇の修復に、条件付で使用を認めた。 ヨーロッパでは1999年に公的機関が使用を認めていたのに対してFDAは、使用経験の少なさ、将来的な不安で躊躇していたが、現実的に現在時点において、他の物質が無いことから、限定的に認めた経緯がうかがえる。
Sculptraは、脂肪族ポリエステルに属するPLA(ポリ乳酸)の充填剤である。 シリコンやコラーゲンと違い、とうもろこしやジャガイモなどのでんぷんや糖類を乳酸菌で発酵させ、化学処理によって結合させて作られるプラスチックだそうである。
開発元は、植物由来の成分での製品なので、アレルギーがおきない、効果は永久的ではなく徐々に体内に吸収される。そして生体触媒として働き、コラーゲンの自己産生を促す、と主張している。
慎重派は「「ニューフィル」のリスクは、いかに生分解性があり免疫不活性(免疫機能に悪影響を及ぼさない)といったところで、体内に残ったPLAが最終的にどのようになるのかが明らかになっていない。自然界に帰れば土壌の中にある微生物や細菌によって分解・還元されることがわかっているが、体内にあるうちはどのような工程をたどるのか?また、仮に患者が除去を希望してもそれが非常に難しいというこでもある。
この治療は当然自費扱いになるが、アメリカでは1回400ドル、広告では2年半の期間使用した例が載っているが、仮に月1回でも30回、12000ドル(約130万円)かかる。そして、効果は徐々に落ちるので、充填はずっと続くのであろう。
何も「ゲイ」だけでは無いが、容姿特に顔が変わるということは、かなり精神的にダメージを伴う。HIVを持っている人へ大きくQOLを向上するものだと思う。 しかし月々の抗HIV薬の投薬とこの治療を受けて、その医療費を払える人は、ほんの一握りとなるであろう。
この治療はHIVのクスリを長期に飲んでいる人への福音になりうるのであろうか。
(このエントリーのニュースソースは「ピグワイ」 http://www.pig-
y.com/topic/new-fill.htm)
投稿者 tokyobear : 13:22 | コメント (0) | トラックバック
2005年04月04日
花見の二次会
天気予報が見事に外れて、昨日の日曜日は、本来主役であるはずの「桜」がまだ咲いていない状態だったが、薄曇り、微風、温度20度弱と、「花見」には絶好の日和だった。
土曜日は、我がBCJの花見が行われ、2次会、3次会、4次会と順調に進み、帰宅は当然午前様。
そして日曜日、やや重い胃を抱えて、また新宿御苑へ。 相変わらずゲイパワーの凄いこと。 あちこちで一見してそれと解るグループが宴を開いている。
私が参加したグループはある方の個人的なつながりで集まったグループで、国籍も、年齢も人種の住んでいるところもバラバラの人たちであった。 「ゲイ」ということだけが共通であろうか。
さて、5時前閉園とともに、2丁目へ。2次会までの時間が少しあったのでaktaに立ち寄る。 土曜日も立ち寄ったが、思わず長居をしてしまった。
さて2次会は、幹事の腕がよく、ゲイ達がよく使っているBYGSビルの中の居酒屋で行われた。 20人ほど集まっていたが、私の知っている人は数人しかいない状態ではあったが、アルコールの力もあって徐々に宴が盛り上がってきた。 我々は細長い隔離された座敷に通されていたが、すぐ隣には、襖で仕切りされた同じ座敷がある。
なんらかの拍子でその襖が開き、隣の団体との小さな交流が始まった。 最初は、他愛の無い話であったが、私たちの幹事が酔いも手伝ってか相手側にゲイであることを告げると、「私たちもよ~」の答えが。 まぁこの店ではよくあることだが、相手は、全員女性であった。 レズビアン達の宴会の扉を開いてしまったのである。
それから、我々の終宴までの時間は、お互いの「小さな疑問の」応答となった。
「レズビアンの人たちは、やはり、たくさん居る女性の中でレズビアンの女性を感じることが出来るか?」「レズビアンの人は、男のゲイを解るか?」など、時間があれば、もっと話したかったと思う。
レズビアンの方々はどうかは知らないが、男性のゲイの中には、生物学的女性を、とても嫌う方々がいるのを知っている。 そのような方は、たぶんレズビアンの方々への対応の仕方は難しいかもしれない。
G&Lとコミュニティの中ではまとめられているが、G&Lが、このような形で、ざっくばらんに話せる機会は日本ではほとんど無い。