BCJがNLGRに参加する訳
私が主宰している、非営利のサークル「日本ベアクラブ」(BCJ)が、今年6月に名古屋で行われるNLGRにブースを出すこととなった。
会員に何故ブースを出すのか、問われた。 説明文を書いて先ほど会員あてのメーリングリストへ流した。
BCJの現在の運営は、「セミプライベート」としている。 本来は「パブリック」としたいのだが、現実的に会の運営が、役員数人で行われることとなると、役員の人選、調整が、会の運営そのものより難しくなると判断したため、現在は過渡期として、会長一人で企画・運営をしている。
今回のNLGR参加は、BCJの初のゲイコミュニティの中での社会参加である。 いままでは、ゲイの世界の中にあっても、他の団体とは連携せず、独自に活動を行ってきた。いままで行われた東京パレードにも団体として参加する気持ちは毛頭なかった。
ではなぜ、今回NLGRに参加する事になったかは、直接のきっかけは、NLGRの親団体であるALNの方に「ブース出してみない?」と昨年暮れに言われたからである。
BCJはサークルとして、サークル内部だけで始終してる。 アメリカで地元のベアクラブの活動を詳しく見ているので、何とかして、BCJの活動が社会に還元できないか、と、ずっと考えていた。 アメリカでのベアクラブの第一の目的は「基金収集活動」であり、機会がある毎にチャリティを集めている。そして、集めた金をゲイコミュニティやHIV・AIDS啓蒙活動団体、果ては、ゲイの子供を持つ親の団体へも贈っている。
日本では、風土柄、これをそのまま持ち込むことは不可能であるし、寄付する団体の選定も難しい。
しかしながら、何らかの形で「社会還元」したい、とずっと思っていた。 その前にどのようにしてゲイコミュニティの中で孤立無縁の立場から脱せられるかは、とても難しい問題であった。 そしてNLGRへの招待であった。
今回はトライアルと考えている。 ブースでは、ゲイの方を中心に「日本にはこのようなコミュニティもあるんですよ」、「世界にもたくさん同じコミュニティがあるんですよ」と宣伝するつもりだ。
2日間、ブースに私は詰めるつもりで居る。 どのような結果になろうとも、BCJがNLGRに参加することによって、決してマイナスにはならない。
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