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2004年12月01日
World AIDS Day
今日は世界エイズデー。各国でHIV&AIDSの関連催しが行われている。日本でも、色々な団体がそれぞれの立場で啓蒙活動を行っている。
今の、日本の「ごく普通のゲイ」は、HIV感染者と知り合うことは少ないと思う。実際は、感染者数が増えているが、医療が進歩して、薬を飲めば、かなりの場合、普通と変わらない生活をおくれる。感染している事実がわかったとしても、それを誰かに言うことは、ほとんど無いであろう。また積極的に言う理由もない。言えば差別に繋がることも危惧される。したがて、バーのカウンターで隣にポジティヴの人が座る機会が多いにもかかわらず、単純に判らないことが多いだけである。
問題は、それらの事実を知らない「ごく普通のゲイ」達は、周りにポジティヴの方がいないと錯覚して、HIVを持っている人を「少ない」と感じることだ。各団体の献身的な努力で、日本でも、アナルセックス=コンドームの公式が成立しつつある。しかし、おさえの効かない若年層や、今まで通りのやり方に固執する中高年層は、まだコンドームを使わないセックスを当然としている人もいる。 これらの人々に、どうやってセーファーなセックスの知識を得て貰うかは、難しい。特に、中高年層は、群れ集うゲイコミュニティの中に属せず、会社組織や家庭内で大方の時間を過ごして、時として、バーやハッテン場に出てくるような人は、いくらゲイ向けの啓蒙イベントを行っても、全く無効になってしまう。10代、20代は、単身でゲイコミュニティと比較的つながりが深いので、啓蒙イベントにも参加しやすい。
実際、私の年齢になると、私のようにゲイコミュニティにどっぷり浸かっている身においても、中々、参加できる啓蒙イベントを見つけることは難しい。 逆に、啓蒙活動をしている団体に属して、その活動するほうが、見つけやすいし、参加しやすい。と、いっても私は、どこの団体にも属していないが。
こういう事に重い軽いは無いと思うけれど、隠れゲイで、会社の中間管理職で、中高年で、家庭で奥さんと、子どもさんが居るような人が、ある日突然AIDSを発症したら、彼の、精神的苦痛は計り知れない。
全国各地の活動されている方には、本当に頭が下がる。奇抜な格好をして、新宿2丁目のゲイバーにコンドームを配っている方々を見るたびにそう感じる。内部で試行錯誤されているのが、手に取るように判る。先日のブログでも書いたが、日本のゲイコミュニティは、このような活動においても、活動をする方も、される方も、受動的であり、中心となっている方の力に頼らざるを得ない状況であろう。
ゲイ=中高年=HIV&AIDS=啓蒙 という公式を誰か解いてほしい。
投稿者 tokyobear : 2004年12月01日 14:20
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