2008年6月アーカイブ
今更ながら、言うのも変だが、私はうつ病を持っている。 もう5年ほど通院している。
うつは「心のかぜ」という風潮が広まって、メンタルクリニック、心療内科、精神科にかかりやすい風潮になってきたことは、とてもよいことだと思う。 しかし、実際に罹ると「かぜ」ごときでないことを実感する。
平穏な時間が持てず、いつも何かについて焦っている「焦想感」、何かが気になる「不安感」、体のどこかがおかしいと感じる「不定愁訴」、そして、熟睡できない、眠れない、寝ても数時間で起きてしまいそのあと眠れない。 だるい、何もしたくない、楽しみがなくなる、など、一通り体験してきた。
私のうつは、冬期にひどくなる傾向がある。 また、うつの典型の日内変動があり、朝は、非常につらいが、昼を過ぎるあたりから徐々によくなる傾向にある。 このような私に、5時起きの仕事が昨年11月から始まり、案の定、1月くらいからうつが悪化した。
ひろく一般に知られるようになったが、「うつは治る病気」は正解である。 薬を飲むと幾分かは早く元に戻る。 薬を飲まなくても、うつになったストレスから離れ、十分な休養をとれば治る。 しかし、うつは非常に再燃しやすいのでもある。
現在、精神科でうつと診断されれば、基本的な治療は、薬剤で治療する。 自殺願望や自宅がストレスなどの場合を除いてまず入院と言うことは無い。 薬の選択は、よほどのことが無い限り、第三世代の抗うつ薬といわれている、SSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害薬(Selective Serotonin Reuptake Inhibitors)が、使われる、補助的に、即効性のあるベンゾジアゼピン系の薬剤を、安定剤や睡眠剤として併用するのが一般的な処方である。 まぁ、このベンゾジアゼピンをこれほど多く処方するのは日本くらいなもので、欧米では、急性期のみ使用し2~4週間で使用を打ち切る例が多いようだ。
さて、そのファーストチョイスのSSRIは、大概はPaxilが処方されている。 私はこの薬を使うに当たって、多くの医師や薬剤師が正しく患者に対してインフォームドコンセントをしていない、ということを声を大にして言いたい。
この薬を使うことは問題ないのだが、副作用について、少なくとも私は医師や薬剤師から詳しい説明は受けなかった。 現在、医師から処方された薬を買うと、薬の説明文書が添付されている。 Paxilについては
「気分が晴れずに落ち込んだり、悲観的になったり、やる気がでない、集中できない、眠れない・・そんなこじれた心の症状を改善し、気持ちが 前向きになるのを助けます。また、不安や緊張した気分をほぐして、気持ちを楽にします。うつ病のほか、いろいろな心の不具合に応用されます。」
副作用についても「比較的安全性の高い抗うつ薬です。従来の薬に多くみられる口の乾きや便秘などの不快な副作用も少なくなっています。飲み始めの吐き気はたいてい2週間くら いで軽くなりますが、ひどいときは医師に相談して対策を考えてもらうとよいでしょう。その後の副作用はわりと少なく、長期の維持療法にも適します。」
くらいにしかかかれていないものがほとんどである。 しかし、実際に飲み始めると、かなりの副作用があることが実感できる。
その代表は胃腸障害であり、 うつで睡眠障害があるのに、睡眠障害であったりする。 これらのことは、一応、医師や薬剤師も説明する。
私の例で、説明が一切無くて、一番悩まされた副作用は、性機能障害であった。 左の文書は、Paxilの製造元の薬剤添付文書だが、はっきりと「性機能障害」が記されている。
私の場合、服用している間は、全く性機能は不全となった。
多くの医師がこの薬を処方しながらも、この重要な副作用を患者に告げないのは問題である。 患者側としたら、「うつ」がひどくなり性機能が阻害されたと感じている人も多いと思う。
セックスは人生を生きていく上で大きなたのしみであり、QOLに欠かせないものである。
うつ完治とセックスを天秤にかければ、うつを治おす方を優先したほうがいいだろう。 だから、医師や薬剤師は、「この薬を飲むと、多くの人が性機能障害を持ちます、しかし、薬が効いてうつが治り、薬を止めると元に戻ります。」と言うべきではないか。
これからの時代、自分の体は自分で守る時代であり、医師と対等に自分の治療について決めてなければならない。 そのためには、いままでの、「お医者者様にお任せ」では絶対にいけない。
自分の病気を知り、薬を調べ、その作用と副作用程度は調べておくべきである。
本当の意味での「インフォームドコンセント」は、医師と患者側の知識があまりにも大きいため、実際には機能していなかったり、医者側の護身のために使われてはいないであろうか。
この下の文書は同じくSSRIの「ジェイゾロフト」の添付文書であり、副作用に「性機能障害」がかかれている。
うつは「心のかぜ」という風潮が広まって、メンタルクリニック、心療内科、精神科にかかりやすい風潮になってきたことは、とてもよいことだと思う。 しかし、実際に罹ると「かぜ」ごときでないことを実感する。
平穏な時間が持てず、いつも何かについて焦っている「焦想感」、何かが気になる「不安感」、体のどこかがおかしいと感じる「不定愁訴」、そして、熟睡できない、眠れない、寝ても数時間で起きてしまいそのあと眠れない。 だるい、何もしたくない、楽しみがなくなる、など、一通り体験してきた。
私のうつは、冬期にひどくなる傾向がある。 また、うつの典型の日内変動があり、朝は、非常につらいが、昼を過ぎるあたりから徐々によくなる傾向にある。 このような私に、5時起きの仕事が昨年11月から始まり、案の定、1月くらいからうつが悪化した。
ひろく一般に知られるようになったが、「うつは治る病気」は正解である。 薬を飲むと幾分かは早く元に戻る。 薬を飲まなくても、うつになったストレスから離れ、十分な休養をとれば治る。 しかし、うつは非常に再燃しやすいのでもある。
現在、精神科でうつと診断されれば、基本的な治療は、薬剤で治療する。 自殺願望や自宅がストレスなどの場合を除いてまず入院と言うことは無い。 薬の選択は、よほどのことが無い限り、第三世代の抗うつ薬といわれている、SSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害薬(Selective Serotonin Reuptake Inhibitors)が、使われる、補助的に、即効性のあるベンゾジアゼピン系の薬剤を、安定剤や睡眠剤として併用するのが一般的な処方である。 まぁ、このベンゾジアゼピンをこれほど多く処方するのは日本くらいなもので、欧米では、急性期のみ使用し2~4週間で使用を打ち切る例が多いようだ。
さて、そのファーストチョイスのSSRIは、大概はPaxilが処方されている。 私はこの薬を使うに当たって、多くの医師や薬剤師が正しく患者に対してインフォームドコンセントをしていない、ということを声を大にして言いたい。
この薬を使うことは問題ないのだが、副作用について、少なくとも私は医師や薬剤師から詳しい説明は受けなかった。 現在、医師から処方された薬を買うと、薬の説明文書が添付されている。 Paxilについては
「気分が晴れずに落ち込んだり、悲観的になったり、やる気がでない、集中できない、眠れない・・そんなこじれた心の症状を改善し、気持ちが 前向きになるのを助けます。また、不安や緊張した気分をほぐして、気持ちを楽にします。うつ病のほか、いろいろな心の不具合に応用されます。」
副作用についても「比較的安全性の高い抗うつ薬です。従来の薬に多くみられる口の乾きや便秘などの不快な副作用も少なくなっています。飲み始めの吐き気はたいてい2週間くら いで軽くなりますが、ひどいときは医師に相談して対策を考えてもらうとよいでしょう。その後の副作用はわりと少なく、長期の維持療法にも適します。」
くらいにしかかかれていないものがほとんどである。 しかし、実際に飲み始めると、かなりの副作用があることが実感できる。
その代表は胃腸障害であり、 うつで睡眠障害があるのに、睡眠障害であったりする。 これらのことは、一応、医師や薬剤師も説明する。
私の例で、説明が一切無くて、一番悩まされた副作用は、性機能障害であった。 左の文書は、Paxilの製造元の薬剤添付文書だが、はっきりと「性機能障害」が記されている。
私の場合、服用している間は、全く性機能は不全となった。
多くの医師がこの薬を処方しながらも、この重要な副作用を患者に告げないのは問題である。 患者側としたら、「うつ」がひどくなり性機能が阻害されたと感じている人も多いと思う。
セックスは人生を生きていく上で大きなたのしみであり、QOLに欠かせないものである。
うつ完治とセックスを天秤にかければ、うつを治おす方を優先したほうがいいだろう。 だから、医師や薬剤師は、「この薬を飲むと、多くの人が性機能障害を持ちます、しかし、薬が効いてうつが治り、薬を止めると元に戻ります。」と言うべきではないか。
これからの時代、自分の体は自分で守る時代であり、医師と対等に自分の治療について決めてなければならない。 そのためには、いままでの、「お医者者様にお任せ」では絶対にいけない。
自分の病気を知り、薬を調べ、その作用と副作用程度は調べておくべきである。
本当の意味での「インフォームドコンセント」は、医師と患者側の知識があまりにも大きいため、実際には機能していなかったり、医者側の護身のために使われてはいないであろうか。
この下の文書は同じくSSRIの「ジェイゾロフト」の添付文書であり、副作用に「性機能障害」がかかれている。
今年も名古屋でNLGR2008に参加してきた。
これで連続4年間ブース出店となった。
NLGRがほかの都市のイベントと違うところは「HIV」を、前面に出していること。
メインは「HIV検査会」であり、初日に採血、翌日確定結果が告知される。
2007年の検査会受検者は500名を超え、HIV陽性率2.2%だったと報告されている。
検査会会場の前の公園ではテント村があり、ステージがあり、各種団体とバディとスタッグがブースを出していた。
ステージ上では、ゲイのライブ、昼はレクチャーなども開かれていた。
詳しい経緯は知りようもないが、今年のNLGRは開催が危ないとささやかれていた。 今年のNLGRのガイドブックは、当日会場で配布されていたが、地方への事前配布はほとんど出来ていなかったようだ。
このような状態で、最盛期のNLGRと比べれば、ブースの数が減り、ステージの内容も残念ながら貧弱になったと言わざるを得ない状態であった。
1日目は前半が雨であったことを差し引いても、来場者の数はかなり少なくなったと感じた。
検査会も、待ち時間など勘案すると、昨年より受検者の数が減っているのかもしれないと感じた。
このような都市イベントは、現在、コアスタッフの交代期に入っている。 約10年間活動してきて、疲弊してきている部分もあるだろうし、世代交代をしなければならない時期である。
これが、あまりうまくいっていないように見えるのが、サッポロマーチとこのNLGRだ。 当事者の方々は、当然、かなりの労力を使って準備をして、当日を迎えているに違いないのだが、どうも、連絡体制や、スタッフ管理に、昔のノウハウが継承されていないのが残念に思う。
事情は違うが、今年の東京プライドパレードが中止になったのも、理想としての運営体制と、現実としての運営の<ズレ>がひろがってしまったのではないかと思う。
継続は力なり、というが、来年もNLGRを開催してほしいと願う。
Yesturday