マイコン遍歴
私のパソコン使用歴は長い。初めて使ったパソコンがNECのPC8001、所有したのがSharpのMZ80だった。どちらも8ビット機。MZ80は漢字が扱えなかったし、モニタは当然モノクロ。しかし、価格は今のPCと同じくらいであった。周辺機器も総じて価格が高く、フロッピーディスク装置は当時は8インチか、やっとでてきた5インチ、1Dや2D規格のFD. それでも10万円ぐらいの値札が付いていた。25年くらい前になるだろうか。
のちに大学生のとき、アルバイトで、草創期の「マイコンショップ」でアルバイトをしていた。今考えると無謀なことだが、全くのコンピューターの経験のない人に「BASIC」言語の初歩を教えていたりした。そのころ、NECの8801シリーズがリリースされ、カラー環境がはじまりだした。パソコンでは無いが、同時期にワープロも登場した。私は、全く暇な店の店員兼講師であったから、暇な時間、大学のレポートをデモ機で作成し提出したところ、担当教授に驚かれたこともある。彼女にとって、初めて受け取ったワープロレポートだったという。
NEC-PC9801が発売されて、16ビットのPCの早さ、といってもCPUの早さは、たった8MHz。しかし、魅力的なグラフィックス、第一次水準しかないけれど、標準装備された漢字ロム、欲しくてたまらなかった。買えなかった。全てをそろえると、50万円以上した。
時期同じくして、友人から、マッキントッシュを譲り受けた。「Plus」である。これには、大容量40M(!)のハードディスクまで付属していた。使ってみた感覚は、まさに「夢の機械」であった。NECのマシンは、80,88,98と基本は「N-Basic」で書かれたアプリケーションでしか動かなかった。MZは「Sharp-Basic」という、とてつもなくお粗末なBasicが付属していた。私はその酷さに、MZには、現在はゲームメーカーで有名なハドソンが作った「Hu-Basic」をインストールしていた。MZはROMにBasicを持っていなかったため、起動するたびにシステムをロードする必要があったけれど、逆に、開発されれば、どのような言語でも稼働した。「ディスク」ファイルの考え方がなかったので、それでだけで良い時代であった。 FDが一般的になってきて、MS-DOSがやっと、導入されたのである。FDをマウントするのにコマンドで「mount」取り出す時に「remove」を実行しないと、データが壊れることもあった。
MacのGUIは私を魅了した。以来10年近くMacユーザーとなった。システム6.0.4の時代からシステム8まで経験した。購入した機材は4台となったが、Quadra840AVで打ち止めとなった。対抗するDOS/V機の価格差があまりにも大きくなりすぎたからだ。最初のDOS/Vマシンはメーカー製であったが、それ以降、自作している。性格上、寡占しているメーカーの肩入れをしたくない性格であるので、CPUは非インテル製品を使ってきた。AMD製品ががほとんどであった。それも、最近のAMDのCPUのメモリクオリティの要求に嫌気がさして、現在は、メインにP4、サブにセレロンという状態になっている。 OSマニアでもあり、バージョンアップは、ほとんどしてきた。Macもそう、6.0.4から6.0.7、System7から7.5そして8。 ウインドウズも95、98、NT、2000、XPと順調にMSに貢献し続けている。
最近、久しぶりにアップル社製品を購入した。i-podであった。
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コメント(7)
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Yesturday
な、懐かしい……。
僕はMZ1200を使ってました。
当時のASCIIとか見てHEX打ち込んでゲームしてました。
自分でもゲーム作って遊んでたのでPCGやPSGが欲しかったのですが結局周辺機器は何も買わず。改造してMIDI端子を付けたりはしましたが。あぁシーケンサも自作したなぁ。WICSで。
友達の持ってたAPPLEⅡが羨ましかった。
なんか思い出してしまいました。
今はiMacG5使ってます。
>つぴさん
Macでずっといれば良かったかな、とも思っています。確かにAppleⅡは格好良かったですね。しかし、小学生が高級外車を見るような感じでした。とてもとても買うことなど無理と思っていました。
ゲームを雑誌からBASIC打ち込んで、それと「機械語」も打ち込んで、それで打ち間違えでエラーが出て・・・懐かしい話です。
今日は、ミクシィが早朝よりサーバーがダウンして使用不能なため、一般のブログ(?)の視聴率が上がっているような気がします。
最近、愛機りなざうにMacのエミュレーターを入れて、OS7.5で動かしています。まだちゃんと動く、PB145Bがあるので、ROMを吸い取りました。 りなざうの画面で、ハッピーマックアイコンを見られることは、少しばかり、興奮しました。
ザウルスでMacOSですか!
そんなことができるんですね。すごい。それは興奮ものです。
と言うかROMから吸い出すって、超マニアですね。
>つぴさん
マニアでは無いと、自分では思っているのですが・・・・SharpのSL860通称リナザウは、その名の通り、LinuxがOSとして動いています。 Basiliskというエミュレータを使用して、Linux上に仮想のMac環境を作ることが出来ます。しかしながら、Macになりきるためには、内部の ROMデータが必要なのです。そのためには、著作権上、そのマシンを所有していて、かつ、エミュレーション中は元のマシンを使わない事となります。
エミュレータはPC9801、X1などがリナザウで動くみたいです。
X1!
68でなくX1というところがまたオツですね。
と言っても触ったことはないんですが。
>そのマシンを所有していて、かつ、エミュレーション中は元のマシンを使わない事
……律儀な。でも正論です。
しかしどうやってROMからデータを吸い出すのか、と言う方が気になる……。
>つぴさま
ユーティリティがあるので、それほど難しくなく吸い出せます。 興味があればどうぞ・・・
http://homepage3.nifty.com/toshi3/emu/basilisk2_02.html