Aids & Society研究会議フォーラム
私のもと相方(現親友)からメッセージが届きましたので、宣伝させて頂きます。
以下は原文のままです。
私が理事の端くれに名を連ねている「AIDS&SOCIETY研究会議」という
全国のエイズNGOのネットワーク団体があります。そこで、来る11月6日(土曜
日)、「エイズと表現」シリーズというフォーラムを開催します。スピーカーとして
私の敬愛するお二人をお招きします。
おひとりはゲイがなかなか一般メディアで正しく伝えにくく、その存在も見えにく
かった時代から、ラジオで日本中のゲイに向かって呼びかけ、その後のゲイ カル
チャーを担う若い世代に多大な影響を与え、自身もセクシュアリティやジェンダーに
まつわる表現を精力的に発信し続ける、タックこと大塚隆史さん。そしてもうおひと
りは、舞台俳優として長いキャリアを持つ青山吉良さん。青山さんはタックさんに触
発され、ゲイコミニュティーにでるようになり、ここ数年、ゲイとして意欲的に表現
活動をされています。
そこには、表現する力が人を動かし、その表現を受け止めた人がまた新たな自分な
りの表現をするために動き出すという想像力の連鎖が存在します。無関心を装う日本
の社会にこの可視性の低いゲイやエイズの問題を問いかけるお二人の挑戦についてお
話をお伺いしたいと思います。
皆様、万障お繰り合わせの上、ご参加ください。
◆◆Aids & Society研究会議フォーラム◆◆
「エイズと表現」シリーズ2 想像するチカラ・表現するチカラ
~ゲイカルチャーからの挑戦~
日時:11月6日(土)午後1時から
場所:慶応義塾大学三田校舎
スピーカー:青山吉良さん(俳優)
大塚隆史さん(造形作家・バー『タックスノット』オーナー・マス
ター)
※文末の◆スピーカーのご紹介をご参照ください
司会:長谷川博史(JaNP+代表)
内容(予定)
1、ゲイとエイズ・その不可視性の意味
2、ゲイを表現する。エイズを伝える。
3、「想像力」と「感受性」
◆コンセプト
日本におけるHIV感染者・エイズ患者の半数以上はMSM(Men who have
Sexwith Men)であり、また予防をはじめとするエイズ問題への取り組みが最も活発
なのがゲイコミュニティです。
ここに至るまで、日本のゲイは自分のセクシュアリティを社会にむけて表現すること
すら困難な時代もありました。そんな状況下で自らの性のありようを肯定的に力強く
表現することで困難な状況を打開してきたのは想像力豊かな表現者たちでした。ゲイ
コミュニティのエイズへの取り組みにはこの経験がおおいに生かされています。ま
た、これらの表現に呼応して世代や地域を越えたムーブメントを生み出してきたのも
同様に想像力豊かな人々でした。
眼に見えないHIVと立ち向かうとき、HIV陽性者が簡単にカミングアウトでき
ない状況にあるとき、性という口に出しにくい問題を見つめるとき、つまり現在の日
本でエイズと立ち向かうとき、必要なものがこの「想像力」です。これこそが日本の
エイズ対策に求められているものです。
◆スピーカーのご紹介
青山吉良(あおやま・きら)俳優
劇団「早稲田小劇場」出身。岩波ホール演劇公演『トロイアの女』で初舞台。「横浜
ボートシアター」を経て現在フリーで活動。ここ数年、オープンリーなゲイの俳優と
して表現を発信していきたいと、カミングアウトしているゲイの劇団「フライングス
テージ」やドラァーグショーに出演したり、昨秋には大塚隆史氏と演劇ユニット
「D.O.G」(Dangerous Old Gays)を旗揚げするなど新しい挑戦が始まっている。ま
た、犬童一心監督の新作映画『メゾン・ド・ヒミコ』('04年公開)に重要なゲイの
役で出演。新たに活動の場を広げている。主な出演な出演舞台として、冥の会『メ
ディア』、t.p.t.『あわれ彼女は娼婦』、シアターΧ『女中たち』、新国立劇場『野
望と夏草』、空中庭園『悲劇フェードル』、フライングステージ『トリック』、
D.O.G.『違う太鼓』など。
大塚隆史(おおつか・たかし)造形作家・バー経営
その昔、一世を風靡した『スネークマンショー』に参加し、ゲイのポジティブな生き
方をリスナーに向けて発信。これに影響を受けたゲイは数知れず。その後は造形作家
として活躍中。近年ではエッセイや翻訳等の執筆活動も盛ん。別冊宝島のゲイ三部作
『ゲイの贈り物』『ゲイのおもちゃ箱』『ゲイの学園天国』を責任編集。訳書に『危
険は承知/デレク・ジャーマンの遺言』(アップリンク・河出書房新社刊)、著書に
『2丁目からウロコ』(翔泳社刊)がある。現在、雑誌「バディ」に「アイノカタ
チ」を連載中。1982年、バー「タックスノット」を新宿に開店。若いゲイの(そして
若くないゲイの)良き相談相手として幅広い支持を得ている。
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