秘宝
昨日、沖縄から帰った。台風とともにである。30分ほど遅れたが、態勢に影響なし。台風は、九州・四国に近づいている。前の台風でも被害が大きかった地域だが、今度のはもっと不安。
昨日、帰京する前に時間があったので、展覧会をみてきた。
「帰ってきた琉球王朝の秘宝展」、こう書くとさも、自分の興味で訪れたの如く見えるが、実は、ある方から誘われて、ついて行ったのである。
小さな展覧会だが、内容は充実していた。「帰ってきた」とは、中国からの帰還である。北京の故宮博物院に眠っていた、琉球王朝が中国に献上した品々である。
那覇市歴史資料室のHPから引用すると
沖縄は、かつて独自の国家である琉球王国を成立させていました。琉球王国は1372年中国明朝の冊封体制下の朝貢国となりました。この関係は1875年の尚泰王の時まで、およそ500年間続き、アジアの貿易国家として大きく発展を遂げました。この間、琉球からは2年に1度の進貢を基本として、琉球国王が冊封をうけた際にお礼の謝恩使、中国皇帝の即位の際にはお祝いの慶賀使を派遣しました。
進貢使は馬や硫黄などを進貢品として献上しましたが、謝恩や慶賀の際には、特別誂えの品々を皇帝に献上しました。これら献上品については、外交文書の『歴代宝案』の記録はあるものの、現物は全く確認されていませんでした。
このたび、北京の故宮博物院の多大なご協力で、かつての紫禁城である同院に琉球から献上した最高級の螺鈿漆器や銀器、紅型、刀剣また中国側が記録した琉球関係資料が存在することが明らかになりました。
本展では、北京故宮博物院所蔵の琉球関係文物72点を展示します。琉球の先人たちの工芸技術のすばらしさを実感し、あわせて琉球と中国の長い交流の歴史を考える機会となれば幸いです。
(URL:http://www.rekishi-archive.city.naha.okinawa.jp/event/hihouten.htm)
とういものである。 当時の中国・琉球・日本、そのほかの国々について、認識を新たにさせられる。琉球王朝の対中国政策は、中々巧妙で、対、日本においての影響も充分考慮されて、外交していたことがわかる。
漆器、織物、武具、書物などが展示されているが、漆器の緻密さ、いままで、見たこともないような柄の紅型。 かなり、マニアックだが、今回の展示が終わり、北京に帰ると、次はいつ見られるかわからないので、興味のある方は出かけられることを勧める。
今回の展示で、「五本爪の龍」が描かれている漆器が何点か展示されていた。阿佐ヶ谷あんくのボトルに貼る名前シール、ようじさんが、何処かの紙幣に描かれている五本爪の龍をモチーフに作ったとおもうが、改めて、ようじさんの興味の持ち方に、また、脱帽。
展覧会概要
期間、2004年8月20日から9月30日 場所、那覇市パレットくもじ6階、那覇市民ギャラリー
主催、那覇市ほか 入場料、1200円
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コメント(1)
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Yesturday
(自己レス)
昨日ようじさんのところへ行って、確認したら3本爪でした。