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2005年08月26日
台風情報
台風が過ぎ去った。 各地で土砂崩れで、道路が不通になったが、人的被害は無かったとのこと。
少し前から鼻について仕方がないのは、民放のテレビの台風情報である。 「煽る」という言葉を使いたいくらいに、恐怖感を視聴者に植え付けている。
各局とも、気象庁や民間気象会社から、データを仕入れ、お抱えの気象予報士にその分析と発表をさせている。
去年は初夏からたくさんの台風が到来したが、彼らの言うほどの台風は来なかったと感じる。 たしかに、過去のデータから、このくらいの台風なら、このくらいの被害が予想される、としたうえで被害予想をしているのだろうが、その被害予想が、全て下駄を履かせているように思える。 当然、被害が少ないと発表して、被害甚大になる結果と、被害甚大と予想して、結果被害が少なかった時を比べると、後者を取るのは仕方がないとは思うが、いつもいつもだと、イソップのオオカミ少年になりはしないか。
その中でもNHKはまともな方ではあるが、昨晩は、「東海~関東に500ミリの雨が降る、これは年間降雨量の3分の一である」と放送していた。 確かに、山間部や特殊な条件では、かなりの降雨量があり、道が崩れたわけだが、その地域の90%位の人々が住む地域では、それほど降らなかった。
これらの「台風情報」も、これからは、大きく変えていかなければならないと思う。 都市部においては、都市特有の情報が欲しい。 例えば、「この台風は風が強いのが特徴なので、都市部では、看板などが飛ぶので、外出は危険」とか、「数時間に強い雨が降るので、地下街は浸水しやすく、地下鉄も止まりやすい」など、実際に起こりうる危険情報を具体的に知らせるべきである。
今回の台風は自己判断で、昨夜夕刻から、新宿で飲んだ。 深夜、最終の高尾行きで帰宅したが、普段だも10分くらい遅れるのだが、早い時間に皆帰宅してしまったようで、電車は空いていて、なおかつ定刻運転であった。
投稿者 tokyobear : 16:39 | コメント (0) | トラックバック
2005年08月15日
ゲイパレードの反応
先週末土曜日が、「東京レズビアン・ゲイパレード」、翌日曜日が、新宿2丁目の飲食店の振興会が開催した「東京レインボー祭り」であった。 首都東京でのLGBTI最大イベントである。
パレードの翌日、大手の新聞社のネットニュースを見たが、このパレードに関しては報道されていなかった。 一部スポーツ紙や河北新報で報道されたことは、後に知った。
テレビに関しても一部の局が小さい扱いで放映したそうだ。私は基本的にはテレビを見ないのでわからない。 多分色物扱いされたのではないか。 穿った見方であるが。
今回のパレードを的確にかつ一般のひとにわかりやすく報道したのは、TBSラジオだけであろう。 同社の報道記者を派遣させ、実行委員長や一般参加者の意見のインタビューを行い、現地で「生放送」でレポートを行った。 内容も偏りが無く、妥当なものだと感じた。 放送時間は約10分であった。
いっぽう、ゲイの側であるが、大方は肯定的な意見ではあったが、一部のゲイブログでは、このパレードに疑問を持った人もいた。 「マチダタイムス」のパレードに関する感想や、単刀直入に「うざい」と仰るMPVのオーナーさんのような方もあった。
「マチダタイムス」の町田さんの文章の中に「主張がきちんと出てないものもあって、沿道から第三者が見て何のために歩いてるのかよくわからないものもあった。」この点は私も強く感じた。
日本のゲイ、それも大都市以外にすんでいるゲイならば、パレードで「歩く」だけでも、当人達は大きな決断をしている。 「歩く」ことで、当人はアピールできていると感じているであろうが、沿道側は、そのことは全くわからない。 そのあたりのギャップをどうするか、これからのパレードの目的や運営に大きく影響していかなければならないと思う。
町田さんの仰るとおり、自分の肉体や衣装を一般の方々に誇示するよう方も大勢いた。 どこの国のパレードでも同様なので、これは仕方がないことなのか。 主宰者側は参加者への注意事項として「 昼間の公道を歩きます。性器、女性の胸の露出はもちろん、ケツ割れなど、お尻が出るような服装はご遠慮ください。」と公式HPで公表しているが、この最低限のルールを守れば何でもOKということになる。
私は、今回のパレードは、主張を持って臨んだ。 ゲイという中のマイノリティのなかで更に細分化されたセクシャルオリエンテーションをもつ人たちのコミュニティの主宰者として、その存在を、パレードに参加し、沿道から応援してくれるゲイに対してサインを送ったつもりではいる。 しかしながら、正直なところ、沿道でのパレードを見た、ほとんどの一般の方々には、我々の存在はわからなかっただろうと思う。 また、一般の方々に、今の段階で我々のベアコミュニティをアピールする必要性をあまり感じていない。 もちろん将来的にはわからないし、今回の参加はそれが必要となったときの布石であるが。
アメリカのように、ゲイであるが故の殺人、差別などのアンチゲイが激しかった国と違い、「生温い」状態でゲイが存在してきた日本では、その主張も「生温く」なってしまうのであろう。 同性婚やパートナーシップの法整備など、主張がとおれば、明らかに、ゲイがゲイとして住みやすくなるのに、一般のゲイ達があまり関心を持たず、一部のリーダー達のみが議論を繰り返している状態は、やはり「生温さ」からきているものであろう。
ゲイ関係の法制度が整備されなくても、それなりに彼らはゲイとして生きていけると感じている。 表に立って旗を振ったら、それこそ、「出る釘は叩かれる」状態になることを察知している。 そんなこと、恐くてできないのである。
このパレードで、何かが変わるわけではないが、続けて開催していくことで、徐々にでも「生温い」状態から脱する人が出てくるきっかけになりうると思う。
残念ながら、日本のほとんどのゲイが明確な主張がないのに、一般(ストレート)の方々に、アピールできるわけがないのである。 町田さんの仰るよう参加者全員にプラカードを持たせたら、ほとんどの人が、そのプラカードに何を書いて良いか迷うはずである。
パレードではほとんどのゲイがそれぞれの中の自己満足で終始しているが、まぁ、長い目でみればそれもしょうがないのではないか。
投稿者 tokyobear : 13:57 | コメント (5) | トラックバック
2005年08月10日
日本の総人口
総務省の調査によると、日本の総人口は1億2686万9397人だそうである。 しかしながら、今年の3月31日現在で見ると、男性は前年よりも減少した。
調査によると来年が人口のピークという。 それ以降は人口が減少し続ける。 どこかの役所は、後数年後で、出産率低下の底を打ち、上昇に転ずると発表している。しかし、経済指標の発表と同じく、全く当てにならない。
日本の未来が見えない今、子供をもうけるリスクに耐えられない人がどれだけいるであろうか。 自分たちの将来でさえ危ないと思うのに、子供なんてとてもじゃなけど産めない、と考える。 当然であろう。
これはやはり戦後の日本の舵取りが、目先だけを見ていたツケであろう。 確かに、戦後の高度経済成長の時期は、将来はカネさえあれば、どうにでもなる、と政府も個人も考えていた。 しかし、いざ人口のピークを迎えつつある今、人口減による不安は現実的なものとなっていく。
私は現在43歳である。 現行制度で年金を受給できる年齢まで22年あるが、心のなかは、本当に年金が受給できるのか、猜疑心を持っている。 先般の国会をみていると、適当な法律を作って、受給開始年齢延長、受給額の低下があっという間に決まってしまうのではないかという不安は、誰しも持っているのではないか。
例えば、この人口問題においても、政府の中ではタブーになっているし、日本人一般には受け入れにくい事柄ではあるが、移民の受け入れを本気で考える時期ではないか。
かなり危なくはなってきているが、日本はまだ、瀕死の重病人ではない。 多少慢性疾患はあるが、治療次第ではまだまだがんばれる体を持っている。 このような状態の時、既成の概念を破り、新しい発想で日本を牽引できる人の発現を待望する。
このようなことを考えていると、自民党、小泉内閣の今度の選挙スローガンの「郵政問題」がいかに小さく、視点がずれていることに気がつくであろう。 野党もまた、しかりではあるが。
投稿者 tokyobear : 20:32 | コメント (0) | トラックバック
2005年08月08日
9.11選挙
今日のマスコミはこぞって参院での郵政法案否決一色である。 そんなに重要なことなのかと思う。 他にやらねばならないことは山積みになっているというのに。
このゴタゴタで、6カ国協議は蚊帳の外、サマワの自衛隊は塩漬け状態、年金問題、道路公団の業界との癒着。 国民は小泉首相の個人的パフォーマンスに付き合っている状態ではないと考えている。
あろうことか、衆院の解散総選挙で、また「郵政」を持ち出そうとしている。 郵政事業は27万人の職員で運営されているが、国の会計からは完全に分離していて、自分の収入で自分を賄っているのである。 彼は記者会見の場で、この数字をわざわざ言い、「公務員」という言葉を使い、あたかも税金を使って27万有余の職員を雇っているように発言した。 中々したたかである。
確かに莫大な郵貯の資金の流れをもっと透明にしたり、サービスを「民」にもっと近づける必要はある。
しかしながら、今回の法案は、あまりにも単刀直入過ぎる。 竹中担当相という、どう見ても腰巾着のような学者を起用したのも安易である。 彼の発言は小泉首相の「最初に郵政民営化ありき」の後から無理につけた理由に聞こえてしょうがない。
参院否決後の小泉首相は、糸の切れた凧のような状態になり、自分に反対する者を全て排除する姿勢を鮮明にしている。 内閣で解散に反対した島村農水相の首を切り、衆院総選挙では、造反組には公認をしないと公言している。 もうどうしようもない状態だ。
いままでは、たとえこのような状態になったとしても、与党内の水面下で、いろいろと調整していたが、今回は彼のパーソナリティが前面に出て、いかにも頭が悪いように写る。 裏があってこのパフォーマンスを繰り広げているのなら、強者だが、どうもそうは思えない。
9.11あの忌まわしい事が起こった同じ日に、日本は総選挙を迎える。 我々は、投票することによって、政治に参加できる。 今回は、今後の日本の行く末を考えても、とても大事な選挙になると思う。